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67th VERA FESTIVAL

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甲斐翔真 インタビュー   「Happiness」

 今年度のVERA祭はオンライン開催ということで、例年好評をいただいているトークショーに代わり、数々の映画や、舞台などで活躍されている甲斐翔真さんのインタビューを掲載させていただくことになりました。お仕事のお話から、甲斐さんの学生時代のエピソード、プライベートのことまで、たくさんの貴重なお話を伺いました。ぜひお楽しみください。

 

―東京女子大学はその名の通り女子大なのですが、甲斐さんは女子大にはどんなイメージがありますか?

 勝手なイメージですが、女子高・男子高とあまり変わらないのかなと思っています。ずっとサッカーをやっていて男だけの集団にいたので、同じ感じなのかなというイメージもありますね。異性がいない分みんなでわいわいと、にぎやかな、高校生と変わらない面もあるように思います。

 

―東京女子大学は西荻窪、吉祥寺が最寄り駅なのですが、西荻窪・吉祥寺のイメージがあれば教えてください。

 中学生の時所属していたサッカーのクラブチームの練習場所がそちらの方面だったので、吉祥寺にはよく行っていました(笑)。

 吉祥寺にはおしゃれで大人なイメージがあるので、中学生ながら少し背伸びをして買い物をしていたのも思い出ですね。

 

―学生時代の一番印象に残っている思い出は何かありますか?

 12年間ずっとサッカーをやっていたのでやはり部活の思い出ですかね。特に高校のサッカーの印象が強いですが、部活以外でも高校生活を楽しんでいました。高校に入学する時から「絶対文化祭で歌ってやる」と決めていたのですが、それを叶えることができたのも思い出です。全体を通してアグレッシブに動けていたと思っています。

 

―もし、甲斐さんが大学生になるとしたら、何を学んでみたいですか?

 高校時代は本当に勉強が嫌いで(笑)。座学がすごく苦手だったのですが、今社会で働いて、ちゃんとやっておけば良かったと思うことはたくさんあります。特に大学は高校では学ぶことができない分野を学べる場なので、心理学を学んでみたいですね。心理学はプレゼンや面接の機会で相手はどう思っているのか、相手をどう思わせることができるかなど全てに精通する学問であると思うので、学べていたらもっと人とコミュニケーションを取るのが上手かったのかなと思います。(笑)

 

―学生時代にやっておけばよかったと思うことはありますか?

 やりたかったことはほとんどやれましたが、なにせ恋愛には無頓着だったので彼女と一緒に登下校したりしたかったですね(笑)。根がシャイなこともあって「近寄るなオーラが出てる」とよく言われていたので告白もされなかったです。

 

―今年公開された#ハンド全力は熊本でのロケだったそうですが、思い出に残っていることは何ですか?また、SNSをテーマにした作品ですが、撮影を通して甲斐さんのSNSへの考え方に変化はありましたか?

 熊本では泊まり込みでロケをしていて、割とスケジュールに余裕があったので観光することができて、美味しい食べ物も食べることができました。特に阿蘇山はタイミングよく火口付近まで近づくことができたことが思い出に残っています。また熊本地震の仮設住宅を訪れたりと震災に向き合う時間もたくさんありました。熊本のことをよく知れたかなと思います。

 SNSは便利である一方で誰もが嘘をつけてしまう、そしてそれを真実だと信じ込ませることもできてしまうツールで。だからこそ受け取り手がいかに真実を把握できるかが重要で、それができなければ兵器にもなり得るし、簡単に人を傷つけることができてしまうから、嘘と真実を見抜く力はすごく大事だと思います。

 

―今後、「RENT」、「マリー・アントワネット」などのミュージカル作品への出演を控えていらっしゃいますが、意気込みなどを聞かせてください。また、役作りのためにしたこと、していることは何かありますか?

 今ちょうど「RENT」の稽古中で今後は「RENT」、「マリー・アントワネット」という、すごく恵まれた作品に出演させていただきます。そんな人がいたら俺はすごいなと思うので、客観的にみてすごく期待がかかると思うんですよ。だからそこを超えていきたいなって、他人の目からの期待をいい意味で翻してやろうと思っています。ただ、舞台もそんなに場数を踏んだことがないから、もちろんそれはめちゃくちゃ難しいことで。周りのキャストの方を見ているとやっぱり場数がすごいからそんなに稽古を積まなくても自分のスタイルがあって形になるんですよね。けれど僕は本当にいつも探り探りでやっているので、自分のスタイルを見つけながら、僕らしく経験を積みながら、来年にはミュージカルスターに食い込めるようになれたらいいなとは思っています。でもまずは未来ばかり見るんじゃなくて、今、どうするべきかを考えながらやっています。

 役作りでやっていることは、体を絞りました。というのも「RENT」のロジャーは90年代NYの落ちぶれたロッカー、そして元薬物中毒者で、すごく貧しいところに住んでいて…ってなるとたぶん痩せているんですよね。そのあとにやる「マリー・アントワネット」のフェルセン伯爵も、イメージではヨーロッパの人ってなんか昔の写真とか見てもすごく痩せている。そうなったときに、やっぱり舞台映えもするし、痩せておいたほうがいいってなったのもあって、筋肉をつけつつ、脂肪を落とすという一番難しいことを目指してやっていて、だんだん絞れてきています。

 メンタルの部分での役作りというと、例えばロジャーだったら薬物中毒の人の動画を見る、みたいなことをしています。薬物中毒になるなんて絶対ダメだから、普通じゃありえないけど自分はこうだったんだっていう、その人がどういう風になってしまうのかというのを自分の中に入れるということをしています。こういうのは俳優の特権だと思うのですが、役の中で、お仕事でやるから、ある意味楽しんでいます。あとは「マリー・アントワネット」だったらヨーロッパの時代を知るとか。だから本当に歴史をもっとやっておけばよかったって思います。寝てたもんだって高校の時(笑)。その時に生きてた人を演じるわけだから、一からヨーロッパだけやりたいって思っちゃうぐらい、深いところまでこれから歴史をもっともっと知れたらいいなと思っています。

 

―お仕事でもプライベートでも構いませんので、今後挑戦してみたいことはありますか?

 せっかく体を鍛えているので、そろそろ上半身出して雑誌の...カレンダーとか、自分発信のもので上半身を出していくのはちょっとくどいと思うので、某有名女性雑誌の表紙でいつか体を作ってやってみたいです。(笑)

 

―自粛期間は何をしていましたか?

 Switchとどうぶつの森を買って、ゲームをしていました。あとは、普段時間が取れないこともあったりするので、ドラマや映画をたくさん見ました。流行っていた韓国ドラマを見たり、途中で見るのが止まっていた「ウォーキングデッド」をひたすら見ていましたね。あとロジャー役のためのギターの練習を稽古が始まる半年前くらいから始めました。すごく緊張するのですが、弾き語りのシーンがあるのでそのための練習をしていました。

 

―コロナ禍でさまざまなことが制限されている中、気分を上げるためにしていることはありますか?

 とにかくカラオケに行くことですかね。ヒトカラで好きなだけ気が済むまで、喉が枯れるくらいまで歌い続けるのが一番ストレス発散できるかなと思います。ジャンルを問わず、何でも歌います。ロックも歌うし、バラードも歌うし、カラオケのランキングに入っているものは大体歌うというか、好きですね。あとは、おなかが張り裂けるくらいまでひたすらご飯を食べるとか。(笑)

 

―今年はコロナウイルスの影響で本学はオンライン授業となり、1年生は未だにほとんどの学生が同級生に直接会えていません。初めて会った人と距離を縮めるために心掛けていること、コツなどがあればぜひアドバイスをお願いします。

 僕もそれは知りたいけど、高校生の時に比べたら全然大人と話せるようになりました。大人と話すって怖いじゃないですか、負けそうになるというか。それに立ち向かうためには下調べが必要だなとすごく思っていて。その人がどんな人なのかを聞いたりとか、何をしているとか、その人の周りのことを知っておけばなんとなく有利に立てるというか…

 でもやはり心を開いていると、相手も距離を縮めてきてくれるから、結局自分が心を開けているかどうかなのかもしれないですね。

 

―VERA祭期間中の11月14日に誕生日を迎えられますが、23歳の抱負を教えてください。

 22までは大学生で、23になるとみんな社会に解き放たれて。22と23ってだいぶ印象が違うと思っていて、だから早く大人になりたいです。すべて自分主導で、仕事があってそこについていくんじゃなくて、自分が行った方向に仕事がある、そんな風になりたいです。物理的なことではなく、メンタル的なことでもっと能動的に、この人先陣を切って歩いているな、と思われるようになれたらいいなというのが目標です。

 

甲斐翔真さんに10問10答!

 

1.生まれ変わったら何になりたいですか?

 もう一回僕になりたいです。いったん僕の人生で生きて、もう一回その知識を得たまま自分になって、もっとすごい人になって…というのを繰り返したいです。

 

2.自分を動物に例えるとなんだと思いますか?

 よく犬って言われるんですよ。だから嫌で。(笑)気持ちはライオンでいきたいと思います。

 

3.地球最後の日に食べたいものは何ですか?

 カレーは好きなんですよ。ただ、結構カレーは日常的に食べているから…

 普段食べられないもの…いや、でも白米で。白米と塩でおにぎりを作って漬物とかで、安定においしいものを食べて幸せな気持ちで終わりたいです。

 

4.カレーの人参は食べられるようになりましたか?

 刻めば(笑)。 

 

5.理想の睡眠時間は何時間ですか?

 7時間!

 

6.今日起きて、一番最初にしたことは何ですか?

 新しく出すハンサムのアルバムの音源を聞き返していました。

 

7.女の子の服装はスカート派ですか?それともパンツ派ですか?

 難しいけど、スカートのほうが女性らしくていいかな。男性ができない格好なので。特に秋とかはかわいいと思います。

 

8.自分の好きなパーツはどこですか?

 手…かなぁ。僕は手のひらが大きいんですよ。だから手です。

 

9.言われてうれしい言葉は何ですか?

 「素晴らしい」とか「うまい」とかよりも、「鳥肌立った」とかのほうが嬉しいです。鳥肌立ったって嘘はつけないじゃないですか。鳥肌立たせられないから(笑)。だから、本当に感動してくれたんだなって思うのでうれしいです。 

 

10.自分にご褒美を買うなら何にしますか?

 髙めな服。本当に頑張ったなと思ったら、苦しいことを乗り越えて、結果を得たなと思ったら、買ってあげるかもしれないです。もし結果が出なかったら、お前はまだまだだなって、シュークリームくらいにしておきます(笑)。

 

東京女子大学の学生へのメッセージ

 閉鎖的な世の中になってしまってどうしても下向きがちになってしまいますが、乗り越えるのは人間の力でしかないかなと思うので、僕らができることはきっとエンターテインメントとしてその顔をあげさせることだと思っています。だから少しでも先の見えないもやもやしたものに光を差し込ませることができたらいいなと思いながら、「RENT」なら稽古に向き合っていたり、ハンサムだったら、そういう思いを込めて歌ったりしています。みんなが悩んでいて、僕たちも悩んでいるし、一人じゃないから。

 だからもうここはソーシャルディスタンスをとりながら肩を組んで、心の手を取り合って一緒に乗りこえましょう!

 

 

 

 

 甲斐翔真

 1997年11月14日生まれ。東京都出身。

 2016年に「仮面ライダーエグゼイド」にパラド役で出演。その後多くのドラマや映画、舞台に出演。現在はブロードウェイミュージカル「RENT」に出演中で、2021年1月からはミュージカル「マリー・アントワネット」への出演を控える。

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